テレビドラマに刺激されて、「赤毛のアン」を読み返している。
「アンの青春」「アンの愛情」「アンの幸福」等、アンが50代になるまで続く物語だ。
アンに自分を重ねて、少女時代の危機を乗り越えることができた。アンを読む前と後では、見る景色も違って見えた。毎日を楽しく生きるエネルギーを貰った。
今になって、「人が人と共に生きる素晴らしさに気づかせてくれる、アンの物語」という解説を読んだが、当時は、自分と同じような子どもが居ることで救われた。
小学校3年生の時、えこひいきをする担任に「みんなを公平にあててください」と言ってから繰り返された教師からのイジメ。傷つく自分が異常だとさえ思って苦しんだ。
でも、アンと出会って、感性の豊かさは、個性だと知った。
「天井の喜びを感じる人は、悲しみや苦しみも人の何倍も深い」というアンの言葉に共感した。ありのままの自分でいいということが、どんなに魂を開放することか、子ども心にもわかった。
通学路に「恋人の小道」や「希望の丘」と名づけて楽しんだ。辛い時には、想像の翼を広げて「曲がり角の先には何があるかわからない。でも、きっといいものにちがいない」と信じることができた。
今でも、些細なことに傷つき、小さな事に感動して、子どものままだと思う時がある。でも、こんな自分が好きだと思えた、幼い日のことは忘れられない。
平成26年8月22日 古賀 八重子