今年も元気な母と「母の日」を迎えることができた。
母は記憶の一部を失っているが、礼儀正しさや性格は変わっていない。
連休中、家で過ごすために迎えに行った時も、運転をしてくれた義弟に「お久しぶりです。お世話をかけてすいません」と恐縮していた。妹夫婦と一緒によく食べよく笑った。
どんなに関わっても、悔いの残らない別れはないというが、この数年間は本当にありがたい時間を持つことができている。自己満足かも知れないが、父や夫の時には持てなかった、ゆったりした時間を楽しむことができた。
夕方、谷沿いの道をウォーキングしていたら、真っ赤な野苺が群生していた。
昔、父が母親の思い出を話してくれたことがあった。学校帰りに田植えをしている傍を通りかかったら、雨が降っているのに、崖を登って野苺を両手に一杯採ってくれた。
あの時の苺の味が忘れられないと。
私にも、母にも繋がる思い出の食べ物が一杯ある。
平成26年5月15日 古賀 八重子