母の老衰がすすんでいる。
とうとう車椅子になってしまった。
手や足に力が入らないと言う。
久しぶりに握った母の手は、硬縮がすすみ変形している。
壷井繁治の「冬の手」を思い出した。
「・・・わが手、北風に吹き曝されし冬の手、
ああ、されど、この手もて愛撫したきもの、数かぎりなし・・・」
母には、まだ抱いてほしい子ども(ひ孫)たちが居る。
見てほしい世界がある。
食べさせたい物がある。
「母の好きなグリンピースごはんの差し入れ 小さくふあっとお握りにして」
平成25年7月19日 古賀 八重子