2013年7月29日月曜日

看護支援相談室便り No107

今月の展示絵本の一冊は、「えこよみ」です。

日本の四季を表す言葉の豊かさに驚いている。
瓶覗(かめのぞき)という藍色、梅雨明けの頃にそよ吹く白南風(しろばえ)、
一日花のムクゲに(槿花一朝)のはかなさを感じる。
言葉を知ってから、美しさがさらに印象的になった。
言葉が世界を広げてくれる。
1月から、習いだした茶道もそうだ。
新しい事を学ぶ喜びにわくわくする。

支援室に、中途採用のベテランナースが来てくれるようになった。
彼女達に新しい知識や技術の提供して、学ぶ喜びに繋がったらと思う。
新しい仕事は、自己実現につながる。
仕事の質は、患者さんに反映していく。

学ぶことで「新しいことが見える」「世界が広がる」ことは、楽しい。


平成25年7月26日   古賀 八重子

2013年7月22日月曜日

看護支援相談室便り No.106

母の老衰がすすんでいる。
とうとう車椅子になってしまった。
手や足に力が入らないと言う。
久しぶりに握った母の手は、硬縮がすすみ変形している。
壷井繁治の「冬の手」を思い出した。
「・・・わが手、北風に吹き曝されし冬の手、
ああ、されど、この手もて愛撫したきもの、数かぎりなし・・・」

母には、まだ抱いてほしい子ども(ひ孫)たちが居る。
     見てほしい世界がある。
     食べさせたい物がある。

「母の好きなグリンピースごはんの差し入れ 小さくふあっとお握りにして」


平成25年7月19日   古賀 八重子

2013年7月16日火曜日

看護支援相談室便り No.105

日曜日、遅い朝食をとりながら、やなせたかしへのインタビューを聞いた。
94歳で、現役の漫画家として、こども達に夢を与えて続けている。

[ 戦地で、たんぽぽまで食べるような経験をし、「ひもじい人達を救うことが正義」という原点に気づいた。
世の中には、アンパンマンとバイキンマンの両方が必要だ。
絶望しない、希望を失わない、今日一日を精一杯生きていけば、明日につながる。]

幾つかの言葉が、心に染みた。
新人のことで、悩んでいる日々が続いている。
臨床では、待って欲しいというのにも限度がある。
結論を急がないでほしいとお願いしているが、状況に変化は見られない。
私まで、追い込まれていくようだった。

だから、やなせ氏の言葉を、あきらめたら終わりというメッセージとして受けとめた。
明日、プリセプターを話をして、できることから始めよう。、
まだ、時間はある。


平成25年7月12日 古賀 八重子

2013年7月7日日曜日

看護支援相談室便り No.104

幾つになっても、乗りこえなくてはいけない気持ちや課題がある。
取り残されたような、心細い思いを感じることがある。

息子の誕生日、「33年間の人生で、一番嬉しい誕生日だ。A(お嫁さんの名前)、ありがとう」と言うのを聞いて、私も本当に良かったと思った。
その気持ちに嘘は無い。
しかし同時に、自分が、息子を幸せにできる時代は終わったのだと気づかされた。

「生きがいは子どもにあらずと生きてきて いま子の占める位置の大きさ」
夫が亡くなった時、作った歌だ。
私まで居なくなってはいけないと思って、趣味の山登りもやめた。
だから、息子が結婚した時は、本当に嬉しかった。
これからの自分の人生に、何があっても、安心だと思った。
1歳3カ月の孫は、可愛い盛りだ。笑いの絶えない日々である。

それなのに、独りだと思う時がある。


平成25年7月5日   古賀 八重子

2013年7月1日月曜日

看護支援相談室便り No.103

サッカー少年のその後、Yさんの報告

「頑張りノート」をつけてサッカーをやりだした小6の息子さんが、辞めてしまったという。
監督に聞くと「この頃、やる気が全くみられない。練習中にため息をついたり、簡単にボールをとられたりしている。笑顔がみられなくなった。しばらく休ませてください」
と月謝も受け取って貰えなかった。
息子さんに聞くと、「わざとため息をついたり、ボールをとられたりした」
サッカーをやりたくないと全身でアピールしたと言う。
先のことばかり考えて頑張らせることに、抵抗したのかもしれない。
苦しんでいることをわかってほしい、という子どもなりのメッセージだと思い、黙って様子をみている。
夕ご飯を皆で食べられるようになった。温泉にも行ける。
ゆとりができ、ダンボールで家をつくったりして遊んでいる。
1ヶ月たったこの頃、帰りが遅い日があった。
小学校の堀の外から、友人たちのサッカーを見て来たという。
これから、どうするのか、何が一番いいのか、わからない。

でも、ジグザグしながら、こどもも新人も育っていくのだと思う。


平成25年6月28日   古賀 八重子