毎年、5月の休日は忙しい。
春から夏の花への植え替え時であり、梅雨ごとに伸びた草とりも際限がない。
先日、雑草について、考えさせられる記事があった。
御所の庭の茂りすぎた草を、サッパリさせようと刈り払った時、お帰りになった昭和天皇が「雑草という草はない」
「どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で、生を営んでいる。人間の一方的な考え方で雑草ときめつけてしまうのはいけない」と侍従をたしなめたという(入江相政編「宮中侍従物語」
至言だと思う。
しかし、庶民の庭は手入れをさぼると蚊が出て、近所から苦情が来る。
よく見れば、ヒメジオンも、カタバミも可愛い花だ。
抜くか、抜かないか、迷った挙句、抜いた。
これから、梅雨に入り、真夏の太陽が照りつける中、「雑草の生」を守ることは、できそうもない。
どんな人間にも、生きる権利や値打ちがある、と言いながら、草を分別しているようなことをしているのかも知れない。
後ろめたさを感じつつ、灯籠の下の母子草と、白い花が大好きなドクダミだけは残した。
平成25年5月17日 古賀 八重子