2013年5月24日金曜日

看護支援相談室便り No.100

5月の絵本は、新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」を選んだ。
皇后さまが「何度となく、思いがけない時に、記憶によみがえってきた」
(第26回国際児童図書評議会基調講演より)という絵本である。

「わたしは なんと いうふしあわせな ものでしょう。
わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるのです」となげいていた、でんでんむしが、
「かなしみは だれでも もって いるのだ。
わたしばかりでは ないのだ。
わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」と気づいて生きていくお話です。

このお話を思い出す時の、皇后さまのかなしみを、想像することはできない。
でも、どんあ人にも、背負って生きていかなければいけない「かなしみ」がある。
くじけそうになった時、そのことを、記憶によみがえらせて、生きていきたい。

平成25年5月24日   古賀 八重子