2013年4月11日木曜日

看護支援相談室便り No.94

タケノコの季節になった。

この季節になると、思い出す学生たちがいる。
哀しいほどいじらいく、やさしい学生たちだった。

始業式の時、萩原朔太郎の「竹」の詩を朗読した。
しっかり根をはり、まっすぐに伸びていってほしいと話をまとめるつもりだった。
3年生の数人が、クスクス笑っていたので、私も笑えてきたが、笑いをこらえて読んでいたら、1、2年生まで笑いが広がってしまった。
格調高い、いい詩だったのに、いつものような和やかなムードになってしまった。
終わってから、「真剣に読んだのに、どうして笑えたの?」と聞くと、「先生が先に笑ったから、笑ってあげた方が良いのかと思って」と言う。
こういう場面が何回かあった。
学生のやさしさに感動しつつも、気を遣わなくてはいけない環境に心が痛んだ。

私は、2年で退職した。

学生たちは、みんなで頑張ると言って送ってくれた。
単位を落としそうな学生をサポートし、補習実習の学生の記録物をアドバイスし、支え合ったという。
国家試験の勉強も、毎朝、7時半から登校して頑張り、全員で合格した。

学生たちのやさしさは、本物だった。


平成25年4月11日   古賀 八重子