2013年2月26日火曜日

看護支援相談室便り No.89

入職1カ月のYさんが「失敗ノート?」と言って、日々の記録を見せてくれた。
毎日の仕事を時間ごとに記入し、学んだこと、気づき、感想などがわかりやすく書いてある。
同じ事を聞かなくていいように、教わったことは次にはできるようにしたいと言う。
18年のブランクはあるけれど、いつも人生経験の豊かさに脱帽する。
プライドと経験が集約したノートは、見事だった。

厳しいことを言われることもあるけれど、叱るのはエネルギーのいることだから、ありがたいと思うようにしている。指導してもらえる時間は長くないから、一日も無駄にはできないと。
私が時々「こんなことも勉強するといいと思うよ」と刺激すると、「まだ無理です。今で精一杯」と言うけれど、1年後が楽しみな看護師さんです。

平成25年2月25日   古賀 八重子

2013年2月19日火曜日

看護支援相談室便り No.88

しっかりと飯を食はせて
陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合せ 
  河野裕子

昨年、テレビドラマにもなった故・河野裕子の歌である。
私も、こんな生活を喜びとして暮らしてきた。
息子が結婚してから、布団を干している様子があまりないので、気になっていた。
時々、声を掛けていたが、そのうち面倒になって忘れていた。
2年たったら、知らないうちによく干すようになって来た。
今日は風もなく「布団干し日和」と思って自分の布団を干しに行ったら、「すみません、先に干しちゃいました」とベランダ一杯ふとんが干してあった。
「あなた達も私と同じ生活感覚だとわかって、嬉しく思います」と言うと、二人して「当たり前のことですよ」と笑っている。
若い人に、言いたいこともあるけれど、大勢に影響のないことは、黙ってやり続けていけばわかってくれる、と思って一緒に暮らしてきた。

黙っていて良かったと思う。


平成25年2月18日  古賀 八重子

2013年2月8日金曜日

看護支援相談室便り No.87

「暴力とは、相手を自分の思う通りの姿に変えようとすること」

柔道の代表監督の暴力やパワーハラスメントが問題になっている。
先日、病院でも驚くような指導場面があった。
私は、「問題だ」と指摘された新人の「問題」を聞いて驚いた。
看護する上で必要とは思えない内容だった。
「やっと独り立ちして、受け持ち患者を持って看護できるようになりました」と報告に来てくれた矢先のことだった。
悩まなくていいことで、若い人の看護への期待や夢が失われていくのはとても残念なことだ。

「押しつけられた像を素早く身に付けることは学習ではない。
学習とは、自ら内部から意味を生み出す行為である」
「おびえている人間は学習しない」
安富歩さんが語る孔子の論語

のびのびと学べる環境の中で、学ぶ喜びは見つけられる。
そして、主体的な、考えることのできる人間が育つと思う。

平成25年2月7日   古賀 八重子