2013年1月31日木曜日

看護支援相談室便り No.86

「仕事の流儀:イチロースペシャル」を見た。
(私は、イチローの大ファンである)

イチローの言葉はいつも哲学的で含蓄がある。
「体力の衰えから打てなくなっても、甘い球を待って打つことはしない。今でも、投手の得意とする難しい球を狙って打つ。瞬間的に結果をだすために、自分が貫いてきたものを失うことはできない。それは、生き方の問題だ」という。

「人間としての成熟期は先にあって、その時まで選手でいたい。野球選手としての死が着実に近づいてきている。笑ってそれを迎えたい、笑って死にたい。それまでは戦っていく」
「好きなことを職業にしているけれど、まわりで見ているほど楽しくない。仕事として技術・精神をみがくのは苦しいことだ」

大変なこともあるが、私は仕事を楽しくやっている。
何か恥ずかしい気もするが、私も、自分が貫いてきてものは守っている。


平成25年1月31日  古賀 八重子

2013年1月28日月曜日

看護支援相談室便り No.85

「愛とは、自分の時間を相手に差し出すこと」

看取りの講演会で聞いた言葉だ。
私は、いつも忙しなく、時間がほしいと思っている。
亡くなった父や夫に対しても、差し出した時間はあまりにも少ない。
しかし、昨年の暮れからお正月にかけて、母のことを第一に考えた幾日かを過ごした。
母のためにおせちを作り、母の好きな歌番組をビデオにとっておいた。
「やらなければいけないこと」は一切忘れて、母と二人の時間を楽しんだ。
母は、ウトウトしたり、話したり、食べたりして一日を過ごした。
自分からすすんで、食器拭きや洗濯物たたみをしてくれた。
今までにない、おだやかなお正月を二人で過ごした。

私が、時間を差し出したのではなく、母から静かな時間をもらったのだった。
看護師もまた患者さんから、いい時間を差し出して貰っているような気がする。

平成25年1月24日  古賀 八重子

2013年1月16日水曜日

看護支援相談室便り No.84

今年は、退職したSさんの年賀状が一番元気だった。

「2012年夏、中国の浙江省杭州に第九を歌いに行ってきました。とても感動的な演奏会でした。」
「2013年春には、ハンガリーにて“ブタペスト国際合唱コンペティション”に出場してきます」

仕事の充実が趣味の充実につながったのか、その逆なのかはわからない。
でも、生きている喜びが感じられて、嬉しくなった。
赴任した年の4月、寮に彼女を訪ねた時の姿を思い出すと隔世の感がある。

新人のKさんも、「夢中になれるもの、気分転換になるものを見つけたい」とバスケットのチームに入ったと言う。

仕事でも、趣味でも、夢中になれるものが見つかって、明日が楽しみな生活ができれば、幸せだと思う。


平成25年1月16日  古賀 八重子

2013年1月9日水曜日

看護支援相談室便り No.83

さりながらさりながらとてくりかへす
日常に降る銀の秋雨
  永井 陽子

「ありきたりの日常に、雨滴のごとき[銀]を見つけ出すのが、優れた詩人の仕事」という。

私は、詩人ではないが、病院の日常、人のこころ、暮らしの中の思いなどを、丁寧に掬い取っていきたい。

今年もよろしくお願いいたします。


平成25年1月8日  古賀 八重子