2012年12月25日火曜日

看護支援相談室便り No.81

いい言葉は いい人生をつくる (斉藤 茂太)

支援室の掲示版に書いた、今年最後の言葉です。

選挙の間、テレビを見ていると、切なくなった。
自分の意見を主張するために、相手との違いを強調する必要性はわかるが、攻撃的な言葉や、蔑視、嘲笑が、公的な場で平然と言われる違和感。

そんな時、鷲田清一先生の「説得の言葉を:あらたまった言葉について」の文を読んだ。
「他人の言い分にしっかり耳を傾けるとともに、他人にしかと届くよう、自分の言葉もよくよく考えて選ぶ、言葉の作法を大事にしたい」

受け入れられない意見や人に出会った時ほど、丁寧に言葉を選んで話していた先輩、車いすの生活なのに、いつも明るく「すいません、ありがとう」が口癖の自転車屋さん、障害児を抱えて孤軍奮闘している友人は、「大丈夫、困ったことは起こらないよ」と楽天的だ。
認知証の母は、父が亡くなったことも忘れているが、何かやってもらうと「申し訳ありません、もったいないです」と頭を下げる。

いい言葉を使っている人は、みんな穏やかに暮らしている。


平成24年12月20日  古賀 八重子