2012年11月30日金曜日

看護支援相談室便り  No.78

山用のストック(杖)を2本買った。

それは、小さなプライドを捨てる決断だった。
小さい時から走るのが好きだった。
山登りも自然に始めた趣味だ。
山では、下りが得意で、気が付いたら後ろの人が居ないことがよくある。
だから、ストックなど使うようになったら、山を止めようと思っていた。
でも、友人に勧められてストックを使うことにした。
80歳になっても山を歩こうと言われたからだ。

膝を痛め、山登りは無理だと言われたが、リハビリを頑張って回復した友人だ。
杖を使わないで、膝を痛めた人をたくさん見てきた、
特に下山は、体重の3倍の負荷がかかるという、
今のように、飛ぶようにして歩いていたら、いつか膝を痛めると心配してくれた。

山友会を退会してから10年間、山から遠ざかっていた。
地元で見つけた山の仲間は貴重だ。
お互いに健康に留意して、1年でも長く山歩きをしよう、
一緒に歩く人が必要だと確認しあった。

仲間のために、(粟ヶ岳などで使うのは恥ずかしいが)ストックを使う練習を始めた。

自分を必要としてくれる人のためには、何でも頑張れるものだ。


平成24年11月30日  古賀 八重子

2012年11月22日木曜日

看護支援相談室便り No.77

「事実かどうか」ではなく、相手が「とらえた事実」を受け入れよう。

色々なトラブルが耳に入ってくる。
誰が、何を、どう言ったかの追及や怒りが多い。
どちらも、自分は悪くないと思っている。いや、「悪い」と思っていても、相手が「悪い」からそうなったことになっている。
理不尽な攻撃や怒りの対象になれば、誰も言い訳をしたくなる。
私も、管理職の時は、試練にさらされた。
「うそつき」「パワハラ」と言われたこともある。
自分は全くそのつもりはなかったので、攻撃に対して必死に説明をし、防御する行動をとってしまった。でも、理解してもらえない事が多かった。

そんな時、友人から「あなたはそのつもりでなくても、相手がそう思った事実を受け止めなければだめよ」と言われた。
相手の「とらえた事実」を認め、自分の至らなさを謝ってから真意を伝えることで、ある程度の関係修復はできたと思う。

「どちらかが100%正しいということはない」

40年間、姑と同居した友人が、私が息子夫婦と同居するのを知ってアドバイスしてくれた言葉だ。
自分の正しさを主張したくなった時、日々、この言葉を思い出している。


平成24年11月22日  古賀 八重子

2012年11月16日金曜日

看護支援相談室だより  No.76

「仕事の報酬は仕事です。やりがいと人の役に立つだけです。そう思って頑張ってほしい」
奄美群島を視察した徳田理事長の、職員たちへの言葉を読んで、共感しました。

人間は、人のために生きることができる存在だと思う。

私事だが、息子夫婦は、ラルク・アン・シエルが好きで、ホテルをとってライブに出かけていた。おしゃれで、ファッションにも結構お金をかけていた。
それが、子供ができてから、自分達のためにお金を使わなくなった。
日に日に可愛くなっていく娘に夢中だ。

新人たちも、患者さんのために頑張っている時は、辛いことはないという。
看護協会の再就業支援研修で来院中の看護師さんも、18年ぶりに病棟に入って患者さんと関わり、エネルギーを頂いたと感動していた。
攻撃的な言動をしていた患者さんの心にふれたことで、本音を語ってくれ穏やかになってくれたと。
子育てが一段落し、今度は患者さんのために頑張ってみようという看護師さんたちが、生活感覚をもった大人として、いい仕事をしてくれることを楽しみにしています。

平成24年11月16日  古賀 八重子

2012年11月10日土曜日

看護支援相談室だより No.75

卒業生が子どもさんを連れて近況報告に来てくれた。
仕事は、それなりに大変だが、コントロールできる範囲のストレスだという。
患者さんと、いい関わりができると仕事に充実感をもつことができる。
看護師になった人達が、仕事に喜びを見つけてくれるのは、何より嬉しい。
本当に母親らしいいい顔をしている。

今日は半休なので、午後には迎えに行くと言ったら「お昼寝している時に迎えにきてもらう体験をしてみたい」と言ったという。
いつもがまんして待っている5歳児のいじらしさに、ホロッとしていまった。
「おかあさん、心配しないで、保育園は楽しいよ」と言ってくれた息子の言葉を思い出した。


平成24年11月9日  古賀 八重子

2012年11月1日木曜日

看護支援相談室便り No.74

アケビの実がはじけた!

6月から5ヶ月間、同じ車両の定位置に立って、見つめ続けてきた。
菊川駅のカイヅカイブキの垣根に、アケビの実が6つ、からんでいることに気づいたのは梅雨の頃だった。
丁度新人のローテーション研修が1クール終わった頃だったので、「大きくなるには、ひまがかかるだろう」と楽しみにしていた。
最初の3カ月は、殆ど変化がなかった。
大きさも色も変わらす、このまま枯れていくのかと思う程だった。
9月になって、日当たりの良い2つが、うすく色づいているように見えた。
でも、自分が知っている紫色のアケビとは違って、緑がかった灰色なので、まだ先のことと思っていたが、今日、2つ割れていた。
電車からは離れているので、中身は見えないが、確かにはじけている。

日当たりの良い実が、最初に熟れたので「日の光が植物を育てる」という摂理を改めて感じた。

暖かな光と水があれば、ゆっくりでも、成長していく。

私も、新人たちに「遅くてもいいよ、」と言い続けた半年間だった。


平成24年11月1日  古賀 八重子