2012年9月27日木曜日

看護支援相談室便り No.69

思い出

息子が結婚して、何だか遠くへ行ってしまったような気がする。
「男の子なんて生まなければ良かった」と思ってしまう時がある。
そんな時、古いノートが出てきた。


貝がら
子どもが、がんばり遠足で、浜岡砂丘へ出かけた。
先生から、お弁当に手紙を添えてくれるように指示があった。
私は、波打ち際の絵を描き「お土産の貝がら、楽しみにしているね」と書いた。
帰って来るなり「おかあさん、貝拾ってきた!手紙読んだよ」と言うので
「そう、貝拾っていかなければと思ったの?」と言ってしまった。
「ううん、拾っていかなくてはと思って拾ったんじゃない、拾いたかったから拾ったんだ」「おかあさんのために、ぼく、拾いたかったんだよ」
言われたからではなく、自分がしたかったからした、と。
そういえば、遠足が海だと決まった時から、「貝がらをおかあさんに拾ってくるね」と言っていた。

母親のために、貝を拾ってくる一途な思い、
忘れていた。
私は、今までに十分楽しみを与えてもらっていたのだ。


平成24年9月27日   古賀 八重子