この頃、病棟をラウンドするのが辛い時がある。
堅い表情をした怖い看護師さんが増えているからだ。
応援の終了や退職者が増えて、余裕がなくなっているのだろう。
それでも、1~2年目の人達は笑顔を見せてくれる。
患者さんが、新人に癒されるという理由の一つかもしれない。
自分も、厳しい顔で仕事をしていた時があった。
夫の癌が再発して、出口のない暗いトンネルの中を歩いているような毎日だった。
心配してくれた学生たちの「いつも先生の笑顔にいやされているんです」という言葉にはっとした。
「ユーモアとは、にもかかわらず笑うこと」
人手不足、信頼していた先輩・同僚の退職、取り残される思い。
忙しさだけではない、先の見えない不安は人の心を萎えさせる。
負の連鎖が充満している病棟の空気を感じる。
「にもかかわらず」、「それでもなお」、人を受け入れる心の余裕を失わないでほしいと思う。
平成24年9月21日 古賀 八重子