2012年8月16日木曜日

看護支援相談室便り No.63

退職して8ヶ月ぶりのHさんは元気だった。
入職以来、一度も欠勤していないそうだ。
私は、前日から、落ち着かなかった。
「メンタル面をどう乗り越えたのか?」
「私の指導は今の病院と、どう違ったのか?」
聞きたいことが一杯あった。

「良く知っている教員が病棟師長だったこと」
「人を殺さないかぎりチャレンジしていいよ、責任持つからと、何でもやらせてもらえ期待されていると思えた」
「日々変化を見て、ここが変わったねと言ってもらえた」
「上司・同僚ときちんと会話ができた」
「新人という枠でみられていない、仲間として接してもらえた」
「ビクビクしないで仕事ができた」
「いつまでも独り立ちできない自分が辛くて、どんどん陥込んでしまったが、新しい病院では自分でもやれる、できるじゃんと思えた。」
「必要とされている居場所が見つかったので、がんばれる」

今、Hさんは、遅くまで残って勉強しているという。
殆どの看護師は新人を大切に育てたいと思っている。
ただ、育てたい気持ちをどう伝えるか、スキルを含む課題がある。
できない事を指摘されても、新人は気つかない。
人格や存在を否定されたと思った時、心が折れる。
メンタル面に課題の多い新人は増えており、離職させない特効薬はない。
ただ有効な関わりの一つは、「無条件で肯定し受け入れる」職場風土だと思わされた。
問題児としてみている限り、問題は解決しない。
「居場所がない」という人は、「自分がここにいてもいいんだ」と感じられないでいる。
その気持ちを受け止めないで、指導を強化しても効果は上がらない。

最後に、Hさんが「支援室をこのまま今の病院にもって行きたい。支援室のような場所があったらと思う」と言ったくれた。

「大丈夫、ここに居ていいよ」という場所であり続けたい。

平成24年8月16日  古賀 八重子