私は、仕事の話を聞くのが好きである。
卒業生から、入職3カ月の奮闘ぶりを聞いた。
新人が叱られているのを見た患者さんが、「皆新人の時があったんだよね」と助けてくれた。「ありがとう、助けてくれて」と言ったら「何もしてないよ、当たり前のことを言っただけ」と笑ってくれた。完治しない病気と闘っている人のさりげない優しさに救われるという。トラベルビーのいう「人間対人間の関係」が成立する実践の場だと思う。
認知症だという患者さんに「昨日、ホタルを見にいきました。Kさんの近くにも見れるところがありますか」という話から会話が弾み「病院に来るのはいやだけど、この頃と楽しくなった。病気が少しずつよくなっているのがわかるから」と言ってくれた。
ほとんど反応がないという記録が続く中で、新人が、そのような事を記録に書いてもいいか先輩に聞いたら「自分もそういう事を記録に書きたいと思っていた」と言われ嬉しくなったという。
誰でも、仕事をしていて、嬉しい事があった時、確認してくれる人がほしい。
伝えたい相手として、私の所に来てくれることはうれしい。
でも、彼女の周りにも、「伝わる」「つながる」「分かり合える」人が増えたら、もっと嬉しい。
平成24年7月17日 古賀 八重子