昨年11月に退職した新人のHさんから、メールと電話があった。
「新しい病院で、見違えるように変わったと思います。外科病棟で夜勤も2交替で月7~8回入ったり、完全にメンバーでやっています。期待をもたれているからか、日々やりがいをもってやれています」
「以前のようなメンタルの症状は全くありません。自分でもびっくり。元気にやっています。それを伝えたくて電話しました。」
Hさんとは、支援室で1日中一緒にいたり、一人では病棟に行けないと言われて付いて行ったり、濃厚な関わりをした。社会人としては、通用しないという批判もあった。でも、いつか必ず自立してくれると信じていた。
彼女が自分のことを表出できるようになって、あと少しで落ち着くと感じた頃、
「こんなに甘やかされた?環境ではだめになってしまう。新しい病院で頑張りたい」
と退職を告げられた時は、無力感におそわれてしまった。
しかし、徳洲会での7カ月があったから、新しい病院で頑張ろうというエネルギーが湧いたのだと、勝手に解釈して見送った。
「今の病院では、期待をもたれているから」という言葉には、私たちも、「期待していたのに」と言いたいが、当時のHさんの心には負担だったのだろう。
「看護は好き」なのに、「看護師の仕事ができない」と悩んでいたHさんが、元気で看護師を続けているのは嬉しいことだ。
居場所が見つかれば、人は自立していけると改めて教えられた。
平成24年7月9日 古賀 八重子