「折り合いをつける」
退職したSさんと話した時、「この頃、折り合いがつけられるようになった」と言う。
以前は、相手の言葉や求めていることと違う思いがある時、自分の気持ちをコントロールできなかった。
「できない新人と言われるのは事実だから耐えられる。でも、頑張ってやって失敗した時に、できないダメな新人という批判には耐えられない」と話してくれた事がある。
今、人や事柄に対して、そういうこと(考え)もあるとわかって、自分なりに折り合いをつけることができるようになったと。
Sさんは「指導者に対し素直でない」「言っても態度の変容がない」と言われることがあった。支援室に居る時の彼女からは想像できない批判だった。
彼女の心の中にある何かは、
生きる上で、譲ることができないもの、触れてほしくないものだったのかもしれない。
子供でも大人でも、その人が黙ってしまった時は、何か理由がある。
その理由が本人にわかってない時もあって、人が人とかかわりあうことはむつかしい。
彼女の生きづらさの原因が少しわかった気がする。
人には心があり、人格がある。
彼女が、なじめなかったのは「折り合いをつけれない」彼女を、私達が理解できなかったからではないか、考えさせられる言葉だった。
平成24年1月30日 古賀 八重子