「良かった探し」
子供の頃に読んだ本に、両親もなく貧しい暮らしの少女が、寝る前、その日にあった(良かったこと)を思い出して、感謝して眠りにつくというお話があった。
自分の心が折れて、「いいことなど何もない」と思う時、思い出すことがある。
瀬戸内寂聴さんの講演を聴いた時、「嫌なことは忘れる、嬉しかったことは忘れないようにする」のが楽しく生きるコツだと言われた。
日記には、なるべく嬉しかったことを書くようにしている。
今月のある日、良かったことが一杯あった。
いつも初歩的なことで電話しているので、頼みにくかったKさんが、気持ちよくカルテを印刷してくれた。
就業規則を読めばわかるような有休や医療費のことを聞いたのに、すぐ調べて教えてくれたNさん、郵便を頼みに行ったら、すぐに、メール便で出しておきますと受け取ってくれたSさん、資材のSさんは、紛失した白衣を一緒に探してくれた、N看護師長は、仕事の電話の前に、「風邪はもういいんか」と気遣ってくれた。
看護部のSさんは、アンケート結果をグラフにすることを、快諾してくれた。
進学相談にきたMさんは、若い時の私のように、自分の人生を切り開いていくと言ってくれた、休職していた新人も、もう一度、新しい病棟で頑張ってみると言ってくれた。
若い時は、当たり前だとおもっていた日常の人間関係だ。
年を重ねるほどに、人の優しさがこころに沁みるようになった。
幸せな一日だった。