支援室の前の掲示板にマザー・テレサの言葉を書いた色紙を掲示した。
学会のポスターがはがされた後、何も貼られていなかったので、ちょっと拝借して遊んでみた。
書いてくれたのは、前任校のO君だ。
几帳面なきれいな字で
「やさしい言葉は
たとえ簡単な言葉でも
ずっとずっと
心にこだまする」
と書いてある。
読むたびに、寡黙なO君の姿が浮かぶ。
患者さんに喜ばれるいい看護をしても、実習記録には、実践した事実が数行書いてあるだけだった。私が、90点以上と評価した時も、自己採点を70点と付けて来た。
自分に厳しく、いつも出来ない事の方を数えていた。
3年生になって、自信がついただろうか?
学校を離れてから、こんな風に学生のことを思い出す。
実習を2つ落として留年(卒業延期)が決まった学生のことを聞いた。
誤解されることもあったが、本当は先生で優しい学生だった。
休学になりそうな友達を心配して、泣いていたこともあった。
今、どんな思いでいるかと思うと、心が痛む。
連絡をとりたいと思いと、子供を置いて出てきた母親のような負い目があって、
「今の自分に、何ができるか」考えると、素直に素直に手紙が書けない。
でも、今までも、これからも、私はあの学生たちのそばに居る。
8月11日 古賀 八重子