ドクダミの花
支援室にドクダミの花を飾った。
特有の匂いがあり、嫌いな人が多い花だ。しかし、私は好きだ。
濃い緑の葉(新しい葉をてんぷらにすると匂いも消えておいしい)、上質の白磁のような真っ白い十字の花、可愛いと思う。
私にとって父の思い出に繋がる花だ。
小さい頃から、父に「ドクダミの花が咲いたら、川に入ってもいい」と言われて育った。
毎年、白い花が咲くのを待った。
山と川しか遊ぶ場所がない田舎で、川遊びは楽しみの一つだ。
泳ぐには早いが、川に入れるのは魅力だ。
やってはいけない漁?だったかもしれないが、川をせき止めて、フナやハヤを獲った。
その魚を焼いてつるして置き、乾燥してから再度焼く(焙る)。熱々にちょっと醤油を付けて食べる。貴重なカルシュウムであり、父の好む酒の肴だった。
厳格な父だったが、ひっそりと咲く花に向けるやさしい視点があった。
「お前が男だったら」といつも言っていた父と、学生時代、一度だけ居酒屋で飲んだことがある。私の唯一の親孝行だったかもしれない。
(支援室便りなのに、個人的な内容が多いと批判があるかもしれません。今、支援室で起こっている、個人のプライバシーに関わることは書けません。ご了承下さい。)
6月3日 古賀 八重子