ちょっと新人をほめさせてください。
入職して2ヶ月目ですが、新人が一人前の看護師になれるか、心配している人も居ると思います。
新人は、まだ大きな声で看護感を語りませんし、知識も技術も未熟かもしれません。でも、「こんな看護をしたい」という意欲(芽)を持っています。
認知症の患者さんを見て、「本人はわからないかもしれないけど、家族の気持ちを考えると血液で汚れたシーツを早くかえてやりたいと思う」というやさしさ、
一緒にオムツ交換をした時、便が出掛かっているのを見て、「すっきりしてやりたい」とすぐ「摘便します」と言って看護師さんに許可をもらいに走り、尊厳を守って丁寧に排泄ケアをした真摯な態度、
配属になったら、記録を早く書いて、ベッドサイドに行く時間をたくさん作りたい、その為に、疾患と症状の観察マニュアルをポケットサイズで作りたいと頑張っている予測能力のある新人、
初日から「私に欠けているものは何ですか、どんな勉強をすればいいんでしょう」と質問してきた新人は、いつも「私がやります」と積極的に手を出し、一日も早く力をつけようと努力しています。
どの新人の姿からも看護が好きなことが伝わってきます。
評価や義務感のためでなく、「この人のために」と心が動く看護師を育てることが一番大切で困難なことです。知識や技術があっても、気持ちが動かなければ看護は行動化できないのです。新人の持っている宝に、たくさんの人が気づいてほしい。
3年間で看護師としての知識・技術・態度を教える大変さを知る者として、身びいきかもしれませんが、新人たちの「看護の心」に感心しています。
「私は、何をするために看護師になったのだろうか」という原点に戻らされます。育ててくれた彼女たちの先生方にも感謝の気持ちで一杯です。
この芽を育てていくのは私たち臨床の責任です。
5月23日 古賀 八重子